群馬大学大学院教育学研究科長期研修院(社会科教育)2019年度
 

 
■■2019年度■■
 
研究会(2020/02/09歴史的分野)のお知らせ [終了しました]
 
日時:2020年2月9日(日)13時00分〜
会場:群馬大学教育学部A棟3階311教室
 
内容:新学習指導要領と構成主義に基づく歴史教育
講師:本木洋帆 (群馬県立高等学校教諭)
 
概要: 学習指導要領が改訂され、2021年度の中学校での全面実施、翌年2022年度の高校での年次進行による実施を目前にして、先行実施している学校も少なくない。さて、中学校社会科歴史的分野、高等学校地理歴史科の目標を見る限り、「公民」の育成を謳っている点は、前指導要領と異同はないと言ってよい。一方で、「公民」形成のために「課題を追究したり解決したりする活動」が重要視されており、これは、アクティブ・ラーニング型の授業の実現を意図したものと考えられる。
 新学習指導要領が志向する歴史教育には構成主義的な歴史教育が有効であると考えている。土屋武志氏の言葉を借りれば「歴史家体験学習」といえる。歴史学的なプロセスを用いた授業には否定的な見解も数多く存在しているので、報告ではなぜそのような意見が噴出しているのかにも触れたい。
 さらに、新学習指導要領を見てみると、カリキュラム・マネジメントという単語が散見される。本来、その一環として指導と評価が一貫性をもって行われるべきである。すなわち、アクティブ・ラーニング型の授業への授業改善を図り、それにより育成された資質・能力をできるだけ正確に評価する必要がある。
 本報告では、構成主義的な授業実践、それに伴う評価に焦点を当てる。
 
 

 
研究会(2020/02/08 公民的分野)のお知らせ [終了しました]
 
日時:2020年2月8日(土)16時30分〜17時30分
会場:群馬大学教育学部N棟3階東端 大会議室
 
題目:有効な主権者教育のあり方と政治的中立性 〜高校における授業実践を通して〜
報告:峯川浩一(沼田高校教諭・群馬大学大学院教育学研究科修士2年)
 
概要:報告者がこれまで勤務校において実践した主権者教育の取り組みに基づいて,有効な主権者教育のあり方について報告し,議論する。
報告者は,各種の主権者教育の実践を積み重ね,国政(選挙)と地方政治のそれぞれについて相応しい主権者教育のあり方を追求してきた。また,主権者教育に取り組む上での重要な課題である「政治的中立性」について,教員の意識の調査や理論的検討を進めてきた。こういった研究の成果と今後の課題について報告いただく。
 
参加申込:当日参加も歓迎しますが,配付資料の準備の都合があるため,可能であれば事前に下記までお申し込みください。
斎藤 周 madoka★gunma-u.ac.jp (★を半角の@に変えてください)
 
 

 
研究会(2020/02/08 地理的分野)のお知らせ [終了しました]
 
日時:2020年2月8日(土)13時30分〜15時30分
集合場所:群馬大学教育学部C棟1階C103教室
 
内容:災害碑から過去の自然災害の教訓や災害リスクを学ぶ ー赤城山南麓の1947年カスリーン台風災害碑を事例としてー
講師:青山雅史(群馬大学教育学部准教授)
 
概要:近年発生した自然災害では、過去の被災教訓がさまざまなかたちで地域に残されていたにもかかわらず、それらが適切に認知されておらず、甚大な被害が発生した事例が多くみられました。このような状況を受け、国土地理院が新しい地図記号「自然災害伝承碑」を制定し、各地域に残る災害教訓(過去の自然災害に関する石碑など)の周知・普及を図り、地理教育や防災教育などへの活用も意図した新たな動きがあります。本研修では、赤城山南麓に分布する1947年カスリーン台風災害碑を車で巡り、それらからカスリーン台風による被害状況や被災教訓についてどのようなことが読み取れるか、みなさんと考えてみたいと思います。
   *車で移動しますが、当日は動きやすい格好で参加ください。
 
参加申込:配付資料や配車等の準備の都合があるため,なるべく事前に下記までお申し込みください。
青山雅史 m-aoyama★gunma-u.ac.jp (★を半角の@に変えてください)
 
 

 
研究会(2020/02/01 社会科教育学)のお知らせ [終了しました]
 
日時:2020年2月1日(土)16時00分〜17時00分
会場:群馬大学教育学部A棟3階 A311教室
 
題目:社会科教育におけるシステムアプローチの考え方と実践 −持続可能な社会のための教育に向けて−
報告:宮崎沙織(群馬大学教育学部准教授)
 
概要:システムアプローチとは、持続可能な社会づくりのために、全ての教育活動で取り入れることが可能とされる「相互につながった要素や問題を全体的にとらえ、解決策を見出そうとする能力を育てる教育方法」です。 日本では、ESD及びSDGsのための教育の普及によって、システムアプローチ(システム思考)が紹介されつつあります。 本研修では、システムアプローチの基本的な考え方や社会系教科での実践例について紹介します。